各社の公表データで見る二次流通トレンド|トレカ・ホビーが業界横断で伸びている
「いま、中古市場で何が伸びているのか」——その答えは、リユース各社が公表しているデータに表れています。本記事では、ブックオフやメルカリといった主要事業者の公式発表・決算・公表データを横断し、二次流通でいま勢いのあるカテゴリのトレンドを、出典を明示して読み解きます。数値はすべて各社・各団体の公表値にもとづき、編集部の推測値は含みません。
複数の会社のデータを並べて見ると、ある共通点が浮かび上がります。それが「トレカ・ホビー」「推し活」関連の強さです。1社だけの傾向ではなく、業界をまたいで同じ方向を向いている——だからこそ信頼できるトレンドといえます。自分の手元にある品がこの流れに乗っているかを知ることは、賢い手放し方を考える第一歩になります。
ブックオフ:トレカ・ホビーが最大の成長カテゴリ
本・CDのイメージが強いブックオフですが、近年の公表データを見ると、成長を牽引しているのは別のカテゴリです。ブックオフグループの公式情報によると、トレーディングカード・ホビーは2025年5月期第3四半期の成長率が前年比116.7%と全商材中で最大を記録し、店舗売上高における構成比は22.1%に達しています。2023年の商材別成長率でも前年比+44.8%と大きく伸びており、トレカ・ホビーが一過性ではなく継続的に拡大していることがわかります。
かつて主力だった書籍は、店舗売上高の構成比22.4%と依然として大きな柱ですが、トレカ・ホビー(22.1%)がそれに迫る規模まで成長しているのが現在のブックオフの姿です。さらに、貴金属・時計・ブランドバッグやアパレルも2025年5月期第3四半期の既存店売上高が前年同期比108%台と堅調で、本・CD専門店から「総合リユース」へと取扱いを広げてきたことが、数字から読み取れます。
出典:ブックオフグループ公式「店舗の売れ筋商材&成長カテゴリー2025」(数値は同社公表値・各期時点)。
メルカリ:エンタメ・ホビーが取引件数の4割超
フリマアプリ最大手のメルカリでも、同じ傾向が確認できます。メルカリの公式発表(累計出品数40億品突破・2024年9月12日)によると、取引件数のカテゴリー別シェアでは「エンタメ・ホビー」が4割以上を占め、背景に「推し活」の盛り上がりがあるとされています。キャラクターグッズ、タレントグッズ、トレーディングカードなどがこのカテゴリーに含まれます。
さらにメルカリの越境取引(海外への販売)の公式発表(2024年8月29日)では、海外で売れている商品カテゴリーの取引金額TOP5が、1位ポケモンカードゲーム、2位フィギュア(コミック・アニメ)、3位ピンズ・ピンバッジ・缶バッジ、4位バッグ(レディース)、5位CD(K-POP・アジア)でした。国内でも海外でも、ホビー・推し活・キャラクター関連が上位という、ブックオフと共通する構図が見えてきます。メルカリの詳しいデータはメルカリ人気カテゴリ&越境トレンドの記事でも解説しています。
出典:メルカリ公式「累計出品数40億品を突破」(2024年9月12日)/メルカリ公式「越境取引2024年上半期トレンド」(2024年8月29日)。
ハードオフ:売上高が過去最高を更新
家電・楽器・ホビーなどを幅広く扱うハードオフコーポレーションも、好調が伝えられています。報道・公表情報によると、ハードオフコーポレーションの2024年3月期の売上高は約335億3,100万円と過去最高を更新し、国内既存店の売上高も長期にわたり前年を上回る基調が続いたとされています。総合リユース業態が、幅広いジャンルの中古需要を取り込んで成長していることがうかがえます。
こうした主要事業者の成長は、業界全体の規模拡大とも整合します。リサイクル通信の推計では、2024年の国内リユース市場は約3兆2,628億円で15年連続の拡大。環境省の調査でもリユース市場規模は約3兆1,227億円(前年比+7.8%)と推計されており、市場全体の拡大のなかで、各社が得意分野を伸ばしているのが現在の構図です。
出典:ハードオフコーポレーションの売上高は同社2024年3月期に関する公表・報道情報/リサイクル通信「リユース業界の市場規模推計2025(2024年版)」/環境省「令和6年度 リユース市場規模調査 報告書」。数値は各発表・推計の時点のものです。
業界横断で見えた共通トレンド
複数社のデータを並べると、業態の違いを越えた共通点がはっきりします。
共通点1:トレカ・ホビーが伸びている。ブックオフではトレカ・ホビーが成長率トップ(前年比116.7%)かつ構成比22.1%、メルカリでもエンタメ・ホビーが取引件数の4割超。本・CD系の会社でもフリマアプリでも、ホビー・コレクション系が成長の主役という点が一致しています。
共通点2:推し活・キャラクター需要が強い。キャラクターグッズ、タレントグッズ、缶バッジ、アニメフィギュア、ポケモンカード——「推し活」に関わる品が、国内・海外を問わず上位に並びます。ファンによるコレクション需要が、二次流通を支える大きな力になっています。
共通点3:総合化と高単価カテゴリの強化。ブックオフが貴金属・時計・ブランドバッグやアパレルを伸ばし、ハードオフが家電・ホビーを幅広く扱うように、各社は専門ジャンルから「総合リユース」へと取扱いを広げ、高単価カテゴリにも力を入れています。市場全体が拡大するなか、扱う品の幅が広がっているのです。
これらは1社の特殊事情ではなく、業界をまたいで観測される傾向です。だからこそ、「トレカ・ホビー・推し活関連」「ブランド・貴金属などの高単価品」は、当面need需要が見込みやすいジャンルだと、データから読み取ることができます。
各社の公表データ(表)
本記事で紹介した各社・各団体の公表データを一覧にまとめました。調査主体・対象・期間が異なるため、数値を単純比較することはできません。いずれも各発表・推計の時点の値です。
| 事業者・団体 | 主な公表データ | 出典の時点 |
|---|---|---|
| ブックオフグループ | トレカ・ホビー成長率 前年比116.7%(全商材中最大)・構成比22.1%/書籍 構成比22.4%/貴金属・時計・バッグ、アパレルは既存店108%台 | 2025年5月期3Q等の公表値 |
| メルカリ | 取引件数でエンタメ・ホビーが4割超/越境の金額TOP5は1位ポケカ・2位フィギュア・3位缶バッジ・4位レディースバッグ・5位K-POP CD | 2024年8〜9月の公式発表 |
| ハードオフ | 2024年3月期 売上高 約335億3,100万円(過去最高) | 2024年3月期の公表・報道 |
| リユース市場全体(リサイクル通信) | 約3兆2,628億円・前年比4.5%増・15年連続拡大 | 2024年版推計 |
| リユース市場全体(環境省) | 約3兆1,227億円・前年比+7.8% | 令和6年度報告書 |
トレンドを自分の手放しに活かす
業界横断のトレンドがわかったら、それを自分の手放しに活かしましょう。ポイントは「需要のあるジャンルを、適した方法で手放す」ことです。
データが示すとおり、トレカ・ホビー・推し活グッズは需要が厚いジャンルです。1枚・1点の単品なら自分でフリマに出す方法もありますが、コレクションを大量に整理したい場合や、状態・レアリティの見極めが難しい場合は、専門の買取窓口にまとめて相談するほうが効率的で安心です。ReYouStyle買取メディアではトレーディングカードやフィギュア・ホビー収集品の需要傾向と高く売るコツをまとめています。
また、各社が強化している貴金属・時計・ブランドバッグといった高単価カテゴリは、真贋や相場の見極めが価値を大きく左右します。こうした品は専門の買取が安心です。貴金属・腕時計・ブランドバッグの各記事もあわせてご覧ください。フリマと買取の使い分けはこちらのガイドで詳しく解説しています。
需要のあるジャンルを高く手放すコツ
トレンドに乗ったジャンルでも、手放し方次第で結果は変わります。基本のコツを押さえましょう。
状態を保つ。トレカはスリーブ・ローダー、フィギュアは箱・付属品を保管し、日焼けや汚れを防ぎます。コレクション性の高い品ほど状態が価値に直結します。
付属品・箱・限定情報をそろえる。元箱・付属パーツ・特典・保証書・保存袋などが揃うほど評価は安定します。詳しくは付属品で査定はこう変わるをご覧ください。
まとめて整理する。大量のコレクションは品目ごとにまとめて買取に出すと効率的です。専門の窓口なら一括で査定できます。
需要のあるうちに動く。トレンドや相場は時期で変動します。本記事のデータは各社の公表値(発表時点)であり、将来の需要や価格を保証するものではありません。需要が高いうちに手放すことを意識しましょう。
よくある質問
いま中古市場で一番伸びているカテゴリは何ですか?
各社の公表データを横断すると、トレカ・ホビー(推し活・キャラクター関連)が共通して伸びています。ブックオフではトレカ・ホビーが成長率最大(前年比116.7%)・構成比22.1%、メルカリではエンタメ・ホビーが取引件数の4割超を占めています(いずれも各社公表値・発表時点)。
なぜトレカやホビーが伸びているのですか?
「推し活」の広がりやコレクション需要、日本のポップカルチャーの海外人気が背景にあるとされています。絶版品や限定品は新たに増えないため二次流通でしか手に入らず、需要が途切れにくいのも理由のひとつです。
この記事の数字は信頼できますか?
本記事の数値は、ブックオフ・メルカリの公式発表、リサイクル通信・環境省の公表値にもとづいており、編集部の推測値は含みません。各章末に出典を明記しています。調査主体・対象・期間が異なるため、数値の単純比較はできません。
トレカやフィギュアはフリマと買取どちらがいいですか?
単品なら自分でフリマに出す方法もありますが、コレクションを大量に整理したい、状態やレアリティの見極めが難しい場合は、専門の買取にまとめて相談するほうが効率的で安心です。品物の量と手間で使い分けましょう。
貴金属や時計、ブランドバッグも需要がありますか?
各社が強化している高単価カテゴリで、需要は厚い傾向があります。ただし真贋や相場の見極めが価値を大きく左右するため、専門の買取が安心です。実際の価値は査定で確認するのが確実です。
古いカードやグッズでも売れますか?
絶版品や限定品は二次流通でしか手に入らず、需要が途切れにくい傾向があります。状態・レアリティ・付属によって評価は変わるため、まずは査定で確認するのがおすすめです。
市場が拡大していれば高く売れますか?
市場拡大は需要の裏づけになりますが、個々の品の評価は状態・希少性・時期で変動します。将来の価格を保証するものではないため、需要傾向の目安として活用し、実際の価値は査定で確かめてください。
査定は無料ですか?
査定の費用や条件は窓口によって異なります。申し込み前に査定・出張・キャンセルにかかる費用の有無を確認しておくと安心です。
まとめ
ブックオフ・メルカリ・ハードオフなど主要事業者の公表データを横断すると、二次流通のトレンドがはっきり見えてきます。共通するのは、トレカ・ホビー・推し活関連の強さ、そして貴金属・時計・ブランドなど高単価カテゴリの強化です。ブックオフではトレカ・ホビーが成長率最大、メルカリではエンタメ・ホビーが取引件数の4割超——1社ではなく業界をまたいで同じ方向を向いているからこそ、信頼できるトレンドといえます。
大切なのは、このトレンドを自分の手放しに活かすこと。需要のあるジャンルを、単品ならフリマ、まとめて・高額・専門品なら買取と使い分ければ、効率よく・安心して現金化できます。データで「今、何に需要があるか」をつかみ、賢いリユースにつなげましょう。買取に関するご相談は、運営のgreek.co.jpまで。市場規模の公的データは環境省データで読むリユース市場、業界の規模はリユース業界売上ランキングもあわせてご覧ください。
出典まとめ:ブックオフグループ公式「店舗の売れ筋商材&成長カテゴリー2025」/メルカリ「累計出品数40億品を突破」/メルカリ「越境取引2024年上半期トレンド」/リサイクル通信/環境省「令和6年度 リユース市場規模調査 報告書」。数値は各発表・推計の時点のものです。
